夏至。1年のうちで一番昼間が長い日。日照時間が長いということはそれだけ太陽のエネルギーを長く浴びることができるということなので、特別なパワーを感じられる日と言ってもいいでしょう。
では、そんな夏至のスピリチュアルな過ごし方や、日の出と日の入り時間、地域の風習などをご紹介します!
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夏至の過ごし方次第でスピリチュアルな1日に
夏至は太陽信仰では、1年のサイクルで最も太陽の光のエネルギーを受ける特別な日と言えます。夏至の日の日の出は特別な波動が出ているともいいますしね。
古代の遺跡や日本の神社などでも、夏至の日の出の位置を考慮したものがあります。
ソールズベリ(イギリス)のストーンヘンジや吉備の中山(岡山県)の吉備津彦神社、伊勢(三重県)の二見浦と夫婦岩などが有名ですね。
昔の人が天文学にとても精通していたという説もありますが、太陽をよく知る人たちは研ぎ澄まされた感覚(あるいは本能)で身体を持って太陽のエネルギーや波動を感じとっていたのではないでしょうか。
現代人の私たちにも浄化、瞑想、崇拝、、、意識の持ち方次第で自分自身のエネルギーを高めることができるはずです。
例えば前述の伊勢・二見興玉神社では、毎年夏至の日に神魂禊会(夏至祭)が斎行され、伊勢神宮への参拝前に夫婦岩の前で禊(みそぎ)を行います。汐水を浴びて心身を清めお祓いをするんですね。
伊勢神宮と言えば太陽の神である天照大神。その近くにある夫婦岩はちょうど2つの岩の間から日が昇ることで有名ですね。でもこれは6月の夏至の前後1週間だけなんです。(冬至前後は満月が昇ります。)
さらに天気が良ければ日の出と重なった富士山も見えるので、そのパワーが集まる場所としては最高ではないかと思います。
※二見興玉神社の神魂禊は夏至以外でも毎月(厳冬期を除く毎月第3土曜日)に行われています。
※2015年(平成27年)2016年(平成28年)は社務所新築工事のため、神魂禊会員のみの参加となります。
もちろん伊勢神宮ではなくても、どこにいても夏至のパワーを感じることはできます。
過ごし方としては、
・パワースポットで日の出を拝む。
・自宅で日の出時間に起床し、瞑想する。
・日の出時間にヨガをする。
太陽礼拝のポーズの動画はこちら。
・音楽を聴く。
・歌を歌う。
何でもいいんです。とにかく太陽のパワーを意識し、自身にエネルギーを送りこむイメージをしてみましょう。
夏至の日の出と日の入り時刻2015年
2015年の夏至の日程は
6月22日(月曜日)※今年は21日ではありません。
各地の日の出と日の入り時間は
東京
日の出 4:25
日の入 19:00
大阪
日の出 4:44
日の入 19:15
北海道・札幌
日の出 3:54
日の入 19:18
沖縄・那覇
日の出 5:36
日の入 19:25
となっています。多少(1~2分)の誤差はあるかと思いますが、北海道と沖縄では日の出時間が1時間半以上も違うんですね。日の入り時間は同じくらいなので日照時間も同じく1時間半ほど違うということになりますね。
ちなみにこの日は新月より6日目で、三日月と半月の間になります。
月が満ちていくときなので、何かを吸収するには良い時期です。
夏至の日にやることや食べるものの習慣
冬至はカボチャや柚子湯がありますが、夏至は何をする風習があるんでしょうか。
尾張地方の一部では無花果(いちじく)田楽を食べるそうですし、大阪ではタコを食べるそうです。(私は大阪育ちですが、これは初耳でした!)
また、関東地方では小麦で焼餅を作ってお供えするようですね。
タコを食べる理由は、タコの8本の足のように田んぼにしっかり稲の根が付くように。小麦はちょうど夏至の頃に収穫期なこと、など、いずれも稲作に深く関わった風習が多いですね。
讃岐地方ではうどんを食べるんだとか!さすがうどんの地なだけありますね。
また、「100万人のキャンドルナイト」というイベントも夏至に開催されています。
これは、夏至の日の夜8時から10時までの間、電気(照明)を消してキャンドルを灯す試みです。
節電、エコ、環境などを配慮した企画ですが、もっと広まれば地球規模で何か良い変化が起こるんじゃないかと思います。
自宅にいてもできること(照明消すだけですし)なので、ぜひ参加してみて下さいね。
夏越の大祓い
夏至の後、6月の末日は「夏越(なごし)の大祓い」と言って、これまでの半年の罪や邪気を祓い清め、次の半年を恙無く過ごせるよう願う日です。「夏祓」「夏越神事」「六月祓」とも呼ばれます。
多くの神社では境内に大きな茅の輪が用意され、これをくぐることで邪気を払い無病息災を願います。(茅の輪潜り(ちのわくぐり)と言います。)
京都では水無月という和菓子を食べますよ。
夏至から6月末にかけては、年の前期分を清めるいい機会ですね。