6月に入ると梅の収穫期を迎えるのでスーパーなどでも売り出し始めます。
今年こそは美味しい梅酒を浸けたーい!というあなた。
梅の選び方やアク抜きの仕方、梅を取り出す時期など間違えた解釈をしていませんか?
梅酒作り自体は簡単ですが、よりオリジナルで質の良い自家製梅酒を作るポイントがあります。
以下の点を確認してみましょう!
Contents
梅酒に使う梅の選び方・完熟か青梅か?
梅酒に使う梅は、一般的には青梅。
まだ熟していない、青くて固い梅を使って梅酒を作ります。
でも実は、熟した梅では作れないというわけではありません。
むしろ完熟梅ならではの甘味が出るのでお砂糖も控え目で作れますし、それはそれで香りある梅酒になるんですよ。
梅酒好きでたくさん飲むなら、両方作って飲み比べしてもいいですね。
そして、青梅か完熟かよりも大事なのは新鮮で傷がついてないこと。
傷んでいるのはもちろんダメですし、傷やへこみがある物も避けておきましょう。
できれば買ってきたその日に作る、または「今日作るぞ」と決めた日に買いに行くといいですね。
何カ月もかけて作るものです。
せっかくなら上質の梅酒に仕上げるためにも、梅選びからしっかりしておきたいものです。
梅酒のアク抜きは必要ない?忘れた場合は?
梅酒を作る最初の工程に「あく抜き」があります。
よく「一晩水に浸ける」と書かれたレシピを見掛けますが、一晩って何時間?ですよね。
実はこのアク抜き、不要とまではいいませんが、忘れたとしてもさほど問題ありません。
アク抜きするのは、微妙な苦味やエグ味が出てくるからなんですが、これは梅が青いほど出てきます。
なので水に浸けるのは青梅の状態で3~4時間ほどで十分だと思います。
浸けすぎると茶色くなる元なので注意してください。
アク抜きをしたら梅が茶色くなったり白くふやけたようになったという原因のほとんどは、
梅が傷んでいたり、熟した梅だったりするので、できればアク抜き中は梅の様子を1時間ごとくらいに見るといいです。
梅が熟しているほど水に浸ける時間は短くします。
完熟梅の場合はサッと水で洗う程度でいいでしょう。
私は少しでも熟していればアク抜きしないです。
水に浸けると梅の旨みや成分が出ちゃうような気がするんですよね。(根拠はありません。私の気分的なものです。)
※茶色くなった梅は残念ながら使っても美味しい梅酒は期待できないので、茶色い部分を取り除いてジャムにでもしちゃいましょう。
そして!大事なのはアク抜きの後です。
水から上げたらしっかり乾かすことがポイントです。
アク抜きしない場合も、洗ったあとはしっかり乾かしてください。
乾かすと言っても天日干しするわけではありません。
要はしっかり水分を飛ばすということで、布巾やキッチンペーパーなどでしっかり水切りして室内で少し置き、表面を完全に乾かすようにすればOKです。
梅酒の梅の実はいつ取り出すのがベスト?
梅酒に浸けた梅はいつ取り出すのでしょうか。
そもそも取り出す必要はあるのでしょうか。
梅のエキスは3ヵ月ほどでほぼ抽出されしぼんできます。
(梅に穴を開けた場合はしぼまずふっくらしたままですので、しぼむかどうかはひとつの目安程度に考えてくださいね。)
砂糖を控え目にした場合は少し長めに熟成させるといいです。
梅酒は長く浸ければ付けるほど味に変化があり、コクも出てきます。
で、梅はいつまで浸けておくかと言えば、これも『いつでもいい』と言うところでしょうか。
取り出さず浸けたままでもいいですし、さっさと取り除いて食べちゃってもいいです。
梅を入れっぱなしにしておくと、梅酒が濁ってきたり、出たエキスがまた梅に戻ったり、
そういう理由で取り出した方がいいというだけで、これが悪いというわけではありません。
むしろ種の成分まで出てきて身体に良いという説まであるくらいです。
なので、実を食べるのが好きな人は入れっぱなしにして、好きな時に食べるというのも有りでしょう。
入れっぱなしにしておいて、1年経って次の梅酒を作るときに取り出してジャムにするのも良いでしょう。
(ジャムの場合は加熱するので梅のアルコール分は飛びます。)
私は、見た目がいいので取り出さないです。
梅酒を浸けた瓶がキッチンやリビングの見えるところにあると見栄えしますし、
お客さんに出すときに、グラスに梅を1粒に入れると自家製っぽくてオシャレになります。
梅酒の梅の選び方、アク抜き必要じゃない?いつ取り出すのがいい? まとめ
せっかく自分で作る梅酒、作った後は放置するだけなので仕込み時にしっかりポイントを押さえておきましょうね。
美味しい梅酒が出来上がる3ヵ月~半年後が楽しみです!