梅雨で雨が続くと身体の一部がズキズキ痛くなったり痒くなったりしますよね。
実は、過去に骨折や捻挫、手術をした古傷が雨の日に痛むことはよくあることで、天気痛とも呼ばれています。
古傷が痛むと雨が降るとまで言われるくらいですが、なぜ雨と関係するんでしょうか?
その原因と対処法、なぜ酔い止め薬が効くのかをご紹介します。
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雨の日に古傷が痛む理由は?
雨になると古傷が痛むのは気のせいではなく、列記とした理由があります。
例えば骨折だと、治ったとはいえ、一度折れたものが繋がっただけなので、細胞レベルでは元の状態ではないわけです。
一旦破壊された部分は毛細血管の数が少なくなっていて、そうすると他に比べて血流が悪くなります。
雨が降る=低気圧
ということなので、気圧が低いと血液の循環も悪くなり、むくみが出たりします。
目に見えて分からないですが、その少しの膨張が破壊された組織を刺激するんでしょうね。
また、ストレスから交換神経が活発になり、それが古傷の痛みを引き起こすこともあります。
雨というだけで憂鬱になってストレスを感じると、さらに古傷に良くないということでしょうか。
古傷が痛む時の対処法
雨で古傷が痛むのは低気圧のせいだと書きましたが、効果的な対策は、身体を温めること。
痛む部分は血流が悪くなっているので、その部分だけでなく身体全体を温めることで血液の循環をよくします。
ゆっくりお風呂に入ったり、古傷周辺をタオルでくるんだりマッサージしたり、とにかく温めてあげるといいですよ。
リラックス効果もあって癒されるので、ストレス解消にもなりますしね。
身体を芯から温める食べ物(ショウガ、人参などの根菜やネギなど。)や、温かい飲み物を飲むのも効果的です。
天気痛に酔い止め効果的な成分と種類
天気痛には酔い止めが効くとテレビ・ためしてガッテンでやっていましたね。
では、なぜ酔い止め薬が効果的なんでしょうか。
それは耳の中。内耳にはリンパ液がたくさん流れているわけですが、気圧の変化でリンパ液の流れが乱れ、脳に「体のバランスが崩れてるよー」と間違った情報を送ってしまいます。
でも、目から入る情報はそうではないので、ここで脳が「え?あれ?」混乱してしまいます。
それがストレスとなって、交感神経や痛覚神経を刺激するので、結果的に古傷が痛んだり頭痛を引き起こしたりします。
これって、ある症状を思い出しませんか?
例えば、同じ位置でぐるぐる回ってから止まると、まだ体がぐるぐる回ってるような感じがしてバランスとれませんよね?
あれも同じく、内耳のリンパ液が乱れてるからなんです。身体は止まってもリンパ液はすぐに止まらないので、脳には「体が回ってる」という情報を送ります。でも目から入る情報は「体は止まっている」なので、脳が混乱してしまうわけです。
そこで、こういった内耳の神経を鎮めリンパの流れを正常にする働きがあるのが
車酔い・乗り物酔い防止薬。
よく「三半規管が弱いから車に酔いやすい」と言いますよね。
三半規管は耳の中(内耳)のリンパが流れる部分です。
これが、車の酔い止め薬は、天気痛に効くわけです。
と言っても酔い止めにも種類があるので、抗ヒスタミン薬が主成分のもの(日本で市販されている乗り物酔い防止薬の多くがそうですが)が天気痛にも効くと言われています。
薬剤師さんに「内耳の神経に作用するタイプ」と確認してくださいね。
服用するタイミングは、痛みを感じる前、予兆を感じたときが効果的です。
「あ、明日雨が降るだろうな」って分かる人は、そのタイミングで呑むといいです。
ただし、やはり薬は薬ですので、眠気などの副作用もありますし、むやみに服用しない方がいいですよね。
できれば身体を温める方法などで対処して、どうしてもというときだけにした方がいいと思います。
雨の日に古傷が痛む原因と対策 まとめ
私も手首を骨折したことがあり、これを書いてる日は雨なので少しズキズキしています。
正確には、ズキズキというより、少しダルい感じですね。手首なので寝る前にストレッチしてリストバンドをして寝ようと思います。