朝なかなかベッドから出られずにダラダラしてしまったり、なんとかベッドから出られてもすっきりしない。
意思を強く持てば起きられる人もいますが、意思の強さは無関係なことがほとんどでしょう。
そこで今回は、朝すっきり起きられない原因や、すっきりと目覚める方法などをご紹介します。
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仕事なのに朝起き上がれない
朝起きられないのは、意思が弱かったり怠惰なだけではありません。
朝起きられないというのは「起床障害」と呼ばれ、睡眠障害の一種なのです。
症状や原因はさまざまですが、特に多いとされているのが生活習慣の乱れによるもの。
普段の不規則な生活で慢性的な睡眠不足が、起床障害を引き起こしてしまうんですね。
また、寝る直前までスマホやパソコンを使用していると、脳が覚醒してしまい寝つきが悪くなり、起床障害につながります。
他にもストレスや不安、運動不足などのさまざまな要因があり、意思とは関係なく朝起きることが辛くなるのです。
このように、朝起きられないのにはさまざま理由や原因があり、自分に当てはまる原因を探し、
それぞれに合った対策をすることで、苦手な朝を克服することができます。
朝ちゃんと起きられない原因は?
朝起きられない原因は人によってさまざまです。
まず考えられるのは、自律神経の乱れ。
自律神経には「活動するための交感神経」と「体を休めるための副交感神経」の2種類があります。
この2つの自律神経は交互にバランスをとって、日中は交感神経が働くことで活動的に、夜は副交感神経が働き体を休めるように働きかけます。
この絶妙なバランスが、不規則な生活やストレスなどが原因でくずれると、朝になっても交感神経が働かず、朝起きられなくなってしまうのです。
もう一つは、朝の目覚めを促す脳内物質のセロトニンが不足すること。
夜眠っている間はほとんど分泌されないセロトニンは、朝が近づくにつれて分泌量が増えて行きます。
その働きで朝になると自然に起きられるのですが、セロトニンが不足していると、体は夜の睡眠状態のままなので、すっきりと起きることができなくなります。
セロトニン不足は、「太陽の光を浴びていない」「運動不足」「ダイエット」が原因だと考えられています。
体質的にセロトニンが少ない人もいるそうですが、食事から得られるセロトニンの原料「トリプトファン」を摂ることで補えます。
そして眠りの質の低下も原因かもしれません。
人は寝ている間に浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」を繰り返しています。
睡眠に入ると最初にノンレム睡眠が現れ、その後は約90分のサイクルでレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返し、次第に眠りが浅くなって朝、目が覚めるようになっています。
しかし前半に訪れるノンレム睡眠が浅いと疲労感が取れず、朝起きるのが辛くなってしまうのです。
充分に睡眠時間をとっていても朝起きられない場合は、眠りの質の低下が考えられます。
朝すっきり目覚める方法
朝すっきりと目覚めるには、規則正しい生活をすることが一番の近道ですが、忙しい社会人の方には難しいことです。
そんな方には、寝つきをよくする「夜の習慣」と、すっきりと目覚めるための「朝の習慣」をおすすめします。
夜にできること、寝る前の習慣
リラックスさせる副交感神経が優位になり、体が休息モードになります。
温まった体が冷めていく過程で眠気がやってくるので、就寝時間の1時間前には済ませましょう。
体がリラックスして、脳が自然な眠りへと切り替わります。
スマホやパソコン、テレビなどの強い光は、交感神経を刺激して脳を興奮させてしまうので厳禁です。
朝にできること、寝起きの習慣
大きな動きと、布団をはねのけて感じる寒さが交感神経を刺激して、すっきりと目が覚めます。
雨の日でも外の光を網膜に浴びることで効果が得られます。
慣れてきたら、数分でもベランダや新聞を取りに行くなどで外にでるとより効果的です。
まとめ
仕事などで眠る時間が遅くなっても、朝起きて朝日を浴びることで体内時計はしっかりとリセットされて、すっきりと目覚められるそうです。
何日も続けば慢性的な睡眠不足になってしまいますが、1日や2日程度では問題ないそう。
とはいえ、一番いいのは早寝早起きの規則正しい生活です。
できる範囲で生活習慣を見直し、1日のスタートを気持ちよく迎えましょう。