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節分の鬼の意味を分かりやすく解説!どこから来るの?嫌いなものは?

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節分と言えば鬼、と言えば怖いお面と金棒。
でも、一体鬼って何?実在するの?どうしてやって来るの?どこから?なぜ節分に?赤鬼と青鬼って違うの?

そんな節分の鬼の謎や由来を詳しく分かりやすく解説します。


Contents

節分の鬼の意味とは?

鬼は怖い、鬼は悪い、だから退治する、、、では一体、鬼とは何なんでしょうか。
そもそも節分の意味と鬼の由来から知っておきましょう。

どうして節分に鬼がやって来る?

そもそも節分というのは現在のカレンダーで2月3日、立春の前日。これは旧暦で言うところの新年で、長い冬を越えた春を迎える日でもあります。
つまり、節分というのは季節の節目になる日、立春だけでなく、立夏・立秋・立冬と、春夏秋冬それぞれに節分の日があるんですね。

現代まで2月の節分だけが残っているのは、もともと旧暦で言うところの1年の終わり。新しい年が始まる前の日。大晦日ということで、特に大きい節目だったからでしょう。

話しを鬼に戻しますと、その節目の日、季節の変わり目には邪気がやってきやすいと考えられていました。
今でもそうですよね。季節の変わり目は風邪を引きやすいと言いますよね。

そういった邪気や災難が鬼に例えられているわけです。

つまり、節の日に、去る年の災いや厄を祓い清め、入ってこようとする邪気を追い払う。
これが鬼退治です。

鬼の色の種類や意味は?

鬼は、やってくる災難や邪気だけでなく、自分の中の悪い心も表しています。
仏教でいう煩悩のことですね。ザックリ言えば人間の欲。時には平穏な心をかき乱すものです。

私たちは心に、五蓋(ごがい)と呼ばれる5つの蓋を持っていて、それらが善への邪魔をしています。
その5つの蓋を、5色の鬼に見立てたのが節分の鬼のもう1つの役割。

豆をぶつけることで自分の中の悪い心、やましい心を取り払おう!ということです。

では、それぞれの鬼の色と特徴を見てみましょう。

赤鬼・・・欲望、貪欲。
あらゆる悪心の象徴、欲深さ。人間、ついいつの間にか欲深くなってきますよね。度が過ぎると、昔話に出てくる「いじわるなお爺さん」のようになってしまいます。
豆をぶつけて、邪悪な心、欲を捨てていきたいですね。
青鬼・・・憎しみ、怒り、悪意など。
どうしても許せない怒りや誰かに対する憎しみってありますよね。本当に厄介ですが、なかなかスッパリ忘れられない。
豆をぶつけて、憎しみや怒りの心を解放し、福徳を呼びこみましょう。
黄鬼(白鬼)・・・後悔、甘え、わがままな心。
人のせいにしたり、言い訳をしたり、我を通そうとしてしまい勝ちです。
豆をぶつけて、自分の中の甘えを見直し、わがままな心を抑えます。
黄鬼(白鬼)・・・怠惰、不健康。
ダラダラ過ごす、暴飲暴食、不規則な生活、、、ああ耳が痛い。
日頃の不摂生を反省し、無病息災を願って豆をぶつけましょう。
黒鬼・・・疑いの心、愚痴。
「えー」「でも、、、」「だって」と言わずに、素直に言うことを聞きたいものですね。
疑いや卑しさに豆をぶつけて、平穏な心を保てるようにしましょう。

なんだか耳の痛いことでもありますが、病は気から、とも言います。
心身共に健康に1年を過ごすため、しっかり鬼を払っていきたいですね。


節分の鬼と豆まきの由来

節分の日に、豆まきをして鬼退治をする理由は「鬼は大豆が嫌いだから」という理由ではなく、
昔から穀物には魔除けの力があると考えていたからなんですね。

そして、穀物の中でも大豆は、お米よりも大きく、穀霊が宿ると言われていました。

また、豆=マメ=魔目=魔滅
鬼の目に投げつけて鬼を滅するという意味にもなります。

つまり、鬼に豆を投げて邪気を追い払い、その年の無病息災を願うことになる、と考えられていたいんですね。

そして、大豆なら何でもいいというわけではなく、鬼退治に使う豆は炒り大豆です。

炒る=射る

という語呂合わせの意味もありますし、生の豆をまき散らしたら落ちたまま芽が出てしまって縁起が悪いといった理由もあります。
だから、節分の豆と言えば、あのコロコロ小さくなった炒り大豆で鬼退治をするんですね。

節分の鬼はどこからやってくる?

では、鬼は一体どこからやってくるんでしょうか。

十二支をご存じですよね。ねー・うし・とら・うー・たつ、みぃ、、と並ぶ12種類の動物で表す干支です。
日本では一般的に、今年は酉年、来年は戌年、と言った感じで使われることが多いですが、実は方位や時間をも表すんですね。

これを時計の針の順に子・丑・寅・卯・辰、、、と12時から並べて行くと、鬼が住んでいると言われる鬼門は丑(うし)寅(とら)の方角は、午前2時と4時のところ。(時計の針1周で24時間を表します。)

鬼門と干支と節分の関係と解説の図

方角で言えば北東に鬼がいるということになります。
なので、鬼は北東の方からやってくるのが正しいということになりますね。

ちなみに鬼門は丑(うし)と寅(とら)の方角、、、何かピンときませんか?
そうです!鬼の角は牛、鬼のパンツは虎柄、を表してたんですねー。

節分の鬼が嫌いなもの苦手のもの

鬼は豆だけでなく、鰯(イワシ)も苦手です。
鰯の頭を鬼門の方角または玄関に飾って、強烈な匂いで鬼を追い払います。

節分の日に鰯を食べるのも、そういった理由もあるのでしょう。

そして、柊(ひいらぎ)の葉。
これはそのまま、葉が棘のようにギザギザで、刺さると痛いから。

setubun

柊鰯(ヒイラギいわし)と言って、柊の小枝と焼いた鰯の頭を玄関口に飾る地域もありますね。西日本では、焼嗅(やいかがし・やっかがし)と呼ぶ地域も多いです。

柊や鰯で退散してくれるなんて、ちょっと滑稽でマヌケな鬼のようにも思いますが、こうやって健康や福を願う昔の人の知恵って面白いですね。

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節分の鬼の意味の解説 まとめ

何気なく過ごしていた節分、「鬼は外、福は内」の掛け声も、今年の無病息災を願って、そして自分自身の邪心を追い払うと思うと、力が入りますね。
元気いっぱい投げて、健康な、福多き一年を過ごせますように。

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