夏の行事/6月・7月・8月

七夕の説明を子供に簡単に。織姫と彦星の伝説や会えない理由は?

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7月7日の七夕といえば、織姫と彦星のロマンチックな伝説が有名ですよね。

幼稚園や保育園でもお祭りをしたり、短冊にお願い事を書いたりするようですが、いざ子どもに七夕について聞かれると「織姫と彦星はなんで会えないんだっけ?」「なんで年に1回だけ会えるんだっけ?」となかなかうまく説明できなくて困ってしまいますよね。

それでは織姫と彦星の伝説をおさらいしてみましょう。


Contents

七夕の説明を子供に分かりやすく話すには?

天の川に阻まれて離ればなれになってしまった織姫と彦星。
年に一回七夕の日にだけ会えるというロマンチックな伝説はとても有名ですよね。

このくらいの大ざっぱな話の流れは知っていても、子どもに説明するとなると細かい内容は忘れてしまったりで、説明が難しいんですよね。

我が家の娘も幼稚園年少さんの時には何の疑問も持たずに素直にイベントを楽しんだようなのですが、年中さんの時には

「どうして七夕の日だけ会えるの?」
「七夕の日に雨だったら短冊のお願いは聞いてもらえないの?」

などと質問されて、言葉に詰まった経験があります。
おまけに子どもにもわかりやすく説明するとなると、ハードルもかなり高くなるんですよね。

七夕とは

そもそも七夕とは日本が発症なのではなく、奈良時代に中国から伝来してきた文化です。
そして笹に願いを書いた短冊を結びつけるようになったのは江戸時代からで、願うことは現代のようなフリースタイルではなく、手習い事の上達を願うものだったそうです。

とはいっても、こんなことを子どもに説明してもほとんど伝わらないどころか、余計に混乱させてしまうかもしれません。

こうなったら、シンプルに織姫と彦星の物語を聞かせてあげるのが一番かもしれません。
そして、お話の後には短冊についても簡単に説明してみてはいかがでしょうか。

先ほども書いた通り、短冊は手習い事の上達を願うためのものです。
機織り上手な織姫にあやかって、針や糸をお供えして「裁縫や手芸が上達しますように」と願ったりしていたそうです。

最近は「プリキュアになりたい」などと将来なりたいものを書く子どもが多いですが、「なりたいものではなく、上手になりたいことを書くものなんだよ」と、教えてあげてください。

織姫と彦星の伝説とは

子どもに織姫と彦星のお話を説明する場合には、ポイントをかいつまんでわかりやすく簡単にお話しをしてあげましょう。

『夜空に輝く天の川の近くには神様が住んでいます。
その神様には織姫という、機織りが上手な働き者の美しい娘がいて、神様の自慢の娘でした。

織姫が年頃になり、神様は織姫の結婚相手を探しました。
そして天の川のほとりで牛飼いをしている働き者の彦星を、織姫の結婚相手に選んだのです。

二人は一目で恋に落ち、すぐに結婚をしました。

働き者の二人でしたが、結婚後は仲が良すぎて遊んでばかり。
怠けものになってしまった二人は、終いには全く働かなくなってしまったのです。

そんな二人をみて神様は怒りました。
罰として、二人を天の川の両岸に引き離し、会えないようにしてしまったのです。

織姫はとても悲しみ、毎日泣てばかり。
みかねた神様は、一年に一度、七夕の日にだけ会うことを許しました。
それからというもの、二人は七夕の日を待ちわびながら一生懸命働くようになったのです。こうして年に一度、七夕の日に会うことができるようになりました。』

”働き者だったのに仲が良すぎて働かなくなった”って、仲睦まじいにも程がありますよね。2人でイチャイチャしてばかりだったということでしょうか。
ならば子供たちより、バレンタインデーのように恋人たちが盛り上がるイベントなのかも知れません。


そして実はこのお話にはもう少し続きがあるんです。

七夕の伝説その後のお話

それは七夕の日の雨についてのお話なんですが、「雨が降ったら会えない」という説と、「雨が降っても会える」説があるんですね。

  • 雨が降ると天の川も増水してしまい、二人は川を渡ることができずに翌年まで会えない
  • 雨で天の川が増水していても、どこからともなく鳥があらわれ、羽を広げて橋をかけてくれたので会える
  • 七夕の雨はやっと会えた二人のうれし涙

など、その説もさまざま。

現代の七夕は梅雨時期でもあり雨の日が多い(※)ので「雨だから会えない」というよりは、鳥が橋をかけてくれたり、うれし涙だったりする「雨でも会える」説の方が子どもは喜ぶかもしれませんね。

※本来の七夕は旧暦7月7日なので現在の8月頃になります。

織姫と彦星が会えない理由は?

織姫と彦星が会えなくなってしまうのは

「遊びほうけて働かなくなってしまったから」

というなんとも情けない理由なんです。

確かに、自分の娘が結婚して織姫のようになってしまったら、大抵の親御さんは怒りますよね。
ただ、心を入れ替えて一生懸命に働くようになったのなら、年に一度とは言わずにまた一緒に暮らさせてあげればいいのに、、、とも思いますが、神様は厳しいんですね。

そんなこんなでこの物語は

・怠け者は罰を与えられて好きな人に会えなくなる
・一生懸命に働けば、もう一度好きな人に会えるようになる
という教訓としても使えます。

子どもが、おもちゃを片づけなかったり、やることもやらずに遊んでいるようなときに

「おもちゃを片付けないと、大好きなお友達と遊べなくなるよ!」
「頑張ってお手伝いできたら、お友達の家に遊びに行けるよ!」

などと叱咤激励するのに使えますね。

ちなみに、7月7日になると実際に夜空に輝く織姫星と彦星が接近する、というわけでは無いんですよ。
天の川を挟んだ織姫星と彦星のおさらいもしておきましょう。
天の川の織姫と彦星の位置、七夕の日の方角と見える場所

織姫と彦星の伝説 まとめ

七夕には、織姫と彦星の関係や、雨についてなど、諸説あります。
子どもはなんでもかんでも「なんで?」「どうして?」と聞いてくるので、大まかな内容だけでも頭に入れておくと説明もしやすくなるはず。

夜空を見上げながら、ロマンチックな織姫と彦星の物語を聞かせてあげてくださいね。

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