親不知を抜いて、もう1週間。
初日ほどではないけれど、ズキズキとした痛みがとれなくて辛い、、、
中で化膿してるんじゃないか?とか、何か他に原因があるんじゃないかと心配になりますよね。
そんなあなたに、抜歯後の長引く痛みの原因や緩和方法などをご紹介します。
Contents
親知らず抜歯後の痛みはいつまで続く?
抜歯後の辛い痛みは、個人差がありますがだいたい3~4日程度で徐々に和らいでいきます。
痛みを抑えるために痛み止めが処方されますが、基本的には、日にち薬ということで、なるべく患部を刺激しないようにして過ごすしかありません。
抜歯直後は麻酔が効いているためほとんど痛みは感じませんが、麻酔が切れる2~3時間後から徐々に痛みがでてきます。
翌日になると腫れもでてきて翌々日が腫れと痛みのピークになります。
その後は徐々に腫れも痛みも落ち着いてきて、1週間もたてばむず痒く感じる程度まで回復することが多いようです。
私は親知らず含め全部で5度(5本)の抜歯経験がありますが、一度だけ1週間たってもズキズキ痛み、歯医者さんに診てもらったことがあります。
下あごの親不知の場合は、歯の状態により痛みや腫れが長引くことがあるそうですね。
歯肉に埋もれているような親不知を抜歯した後は、痛みが長引くのを覚悟しておいた方がいいかもしれません。
親知らずの抜歯後痛みが長引く原因は?
大抵は1週間もすれば、痛みはほとんど感じなくなるものですが、
それが1週間経っても、2週間経ってもズキズキ痛むようであれば「ドライソケット」になってしまっているかもしれません。
通常は、抜歯した後に血餅(けっぺい)と呼ばれる血がゼリー状になった塊ができます。ブヨブヨした感触の部分ですね。
この血餅は抜歯後の粘膜を保護する役割があり、かさぶたのような働きをしてくれるものです。
抜歯した後が回復してくると、次第に血餅も消えていき、抜歯して穴が空いた部分が徐々に埋まっていくのです。
こうした順調な治癒経過を得るためには、血餅は重要な存在です。
しかし、血餅が定着する前に激しくうがいをしたり、気になるからと舌先でさわっていたりしていると血餅が脱落してしまうことがあります。
しっかりと治癒しないうちに血餅が脱落してしまうと、傷口がなかなか塞がらずに痛みが長引いてしまうんです。
これが「ドライソケット」と言われる状態で、下あごの親不知を抜歯した人の約2%の人に起こるとされています。
このドライソケットによる痛みは、飲んだり食べたりする刺激が特に酷く激しい痛みが起こります。
何も処置をしないで放置すると2週間程度、酷い場合には1ヶ月以上も痛くて辛い状態が続いてしまします。
そしてさらにドライソケットが進行すると、感染による骨炎になることもあります。
痛みを感じる場所が歯肉ではなく骨の場合は、感染による骨炎かもしれません。
この状態になってしまうと、抗生物質を1ヶ月以上も飲み続けなければ治すことができません。
診断が遅れ、症状が進行している場合には、感染した骨を除去しなければならなくなることも。
なんてちょっと怖がらせちゃったかも知れませんが、このような深刻な骨炎になることはほとんどありません。
でも念のため、抜歯後1週間経ってもズキズキとした痛みを感じる場合には、抜歯した歯科医に相談することをオススメします。
親知らず抜歯後の痛みを緩和する方法?
通常は1週間程度で収まる抜歯後の痛みですが、個人差もあり、傷の治りが遅いような人は10日程痛みに苦しむこともあるようです。
歯茎を切開したり、骨を削ったりするので、痛いのは仕方のないことです。
なので、抗生物質とともに痛み止めも処方されましたよね。
しかし、人によってはこの痛み止めもあまり効かずに、ひたすら痛みに耐えるという辛い時間を過ごすこともあります。
このような痛みに対して、多くの人は「冷やす」と言う対処法で緩和しようとしますが、抜歯後24時間経過した後は冷やすのは逆効果になってしまいます。
冷やすことによって血液の循環を悪くしてしまい、回復を遅らせることになってしまうんですね。
親不知抜歯後の痛みには、抜歯後24時間までは冷やす、それ以降は冷やさないというのが鉄則です。
※追記・匿名でのコメントにてこのようなご意見を頂きました。
一時的に感覚が鈍くなるため効いてる感じがしますが、冷やす事によりしこりになりやすく、痛みが引いても違和感やしこりが長く残りやすくなります。
また、温めると出血が起きやすくなったり、患部の痛みが増したりします。
この記事を見て実践してしまう人が増えるのが心配です。訂正をお願い致します。
歯磨き粉や口腔洗浄剤は使わず、患部を避けて歯を磨き、処方された薬を飲んでなるべく放っておくのが一番ですよ。
そして、寝る時には頭を高くすることも痛みを緩和するポイントです。
これは、抜歯したところへできるだけ血液を送らないようにするためです。
抜歯した後に血がたくさん送られると痛みが強くなります。
血が下に流れるような体勢でいると、痛みが緩和されますよ。
この他にも
・傷口に食べ物が当たらないように、お粥などの柔らかいものを食べる
・喫煙・アルコールを控える
・長風呂をしない
などに気を付けると、傷の治りも早くなって痛みを緩和できます。
つまり痛みを和らげる方法をまとめると、
- 抜歯後24時間までは冷やしてもいいが、それ以降は冷やさない
- 寝る時には頭を高くする
- 柔らかいものを食べる
- 喫煙・アルコールを控える
- 長風呂をしない
しかし、血餅が脱落してしまっていたり、1週間経っても抜歯直後のようなズキズキとした痛みを感じるようなときはドライソケットの恐れがあります。
なるべく早くに受診するようにしてください。
⇒抜歯後の食事いつから?食べてはいけないものと食べ物おすすめ一覧
⇒親知らず抜歯後の歯磨き方法。抜いた後に食べかすが詰まる場合は?
まとめ
抜歯をしたんだから仕方ない、と思っていても、いつまでも続く痛みは嫌なものです。
思い通りに食べたり飲んだりできないのもとてもストレスですよね。
抜歯した歯科医に相談すると、ドライソケットではない場合でも、痛みを緩和する処置をしてくれるはずです。
我慢をせずにすぐに受診をすることが、痛みをとる近道ですよ。