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冬至のゆず風呂は赤ちゃん入れる?アトピー性皮膚炎とアレルギー

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冬至と言えば、ゆず風呂。
「ゆず湯に入れば風邪をひかない」と言われていることから、小さな子供からお年寄りまで入るのが習慣となっていますね。

でもアトピーやアレルギーのある赤ちゃんを入れるのはちょっと心配。
そこで、肌の弱い赤ちゃんのゆず湯の入浴について、注意点などをご紹介します。


Contents

冬至のゆず風呂は赤ちゃんでも入れる?

冬至のゆず風呂は江戸時代から始まった日本ならではの習慣。
このような習慣は、子ども達にも伝えていきたいものですよね。

ゆず湯は血行促進効果が高いと言われているので、寒い冬でも体の芯から温まることができます。
なので、実際に風邪を予防する効果も発揮してくれるんですね。

ただ、心配なのがアトピーやアレルギーなどの赤ちゃん。

実は、ゆずにはリモネンという成分が含まれていて、この成分が肌を刺激します。
>>ゆず風呂で肌がピリピリ痛い?皮の成分と効能が凄い!

そして赤ちゃんの肌の厚みは、大人の1/2~1/3程度なので、刺激に弱く肌が傷つきやすくできているのです。
個人差があるので一概には言えませんが、特にまだ皮膚の薄い乳児にゆず湯はおすすめはできません。

日本の風習に触れさせる良い機会ですが、湿疹やかぶれなどの症状がでることがあるので、
皮膚トラブルが減ってくる2歳前後くらいまでは、ゆず風呂に入浴させない方がいいのではないかと思います。

ゆずとアトピー性皮膚炎の関係

では、実際にゆずとアトピー性皮膚炎の関係を見てみましょう。

2012年に高知大学医学部と馬路村農業協同組合は

ゆず種子油(ユズの種を搾って取った油)がアトピー性皮膚炎のかゆみを引き起こす原因物質「ヒスタミン」の分泌を抑える効果がある。

という研究結果を発表しています。

この他にも、

ゆずの皮から抽出した成分がアレルギー症状を軽減させる。

という実験結果も出ています。
これは柑橘ポリフェノール(ヘスぺリジン)に抗アレルギー作用があるからだと考えられます。


この結果を見てみると、ゆずはアトピー性皮膚炎を改善する効果がありそうです。
しかし、これはあくまでもゆず種子油や抽出した成分のこと。

「ゆずがアトピーに良い」といっても、ゆず湯が効果的だと決まったわけではありません。
ゆず湯で肌の炎症をおこす人もいるので、特に皮膚の弱い赤ちゃんは要注意です。

ゆず風呂でアレルギーが出る?

ゆずに含まれるリモネンという成分は、洗剤にも使われていて、肌の油分を取ってしまします。
なので、肌の弱い赤ちゃんやお年寄り、敏感肌の人には刺激が強く、ピリピリしたり、湿疹が出たりする場合もあります。

これをアレルギー反応だと言う人もいますが、一概にそうとは言えません。

もともと柚子アレルギーの人の場合はアレルギー反応と言えると思いますが、そうでない人にも、ピリピリや湿疹は出る場合も多々あります。

アレルギーには、アレルゲンが少しでも体内に入ると起こる即時型と、少しずつアレルゲンが蓄積されていって、限界を超えると発症する蓄積型があります。

蓄積型のゆずアレルギーの場合、ゆず湯が引き金になることもあります。
なので、肌が弱かったり、アレルギー体質で思い当たる節があれば医師に相談するのが一番です。

赤ちゃんの場合は蓄積型で発症する確率は低いと思いますが、アトピーや肌が弱い場合には、医師の指示に従ってください。

民間療法には優れたものもありますが、全てがそうだとは言えません。
ピリピリして痛かったり、湿疹やかぶれが出てしまうことの無いよう、気を付けてあげて下さいね。

>>赤ちゃんがお風呂上がりにギャン泣き!泣く原因と寝かしつけのコツ

冬至のゆず風呂は赤ちゃん入れる?アトピー性皮膚炎とアレルギー まとめ

冬至にはゆず湯の他にも、南瓜(カボチャ)を食べる習慣もあります。
南瓜と小豆を一緒に炊く「いとこ煮」が一番ポピュラーな冬至のメニューです。

かぼちゃにはビタミンAやカロチンが豊富に含まれているので、風邪の予防に効果的!
ゆず湯はちょっと難しそうな赤ちゃんには、南瓜で風邪予防をしてあげてくださいね。

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