ある日、1歳半の子供がひきつけ起こしました。しかも出先で!
何も知らなかったのでほんっとーに焦りました。
突然の我が子の痙攣に慌てないために、実際にうちの娘がひきつけを起こしたときの症状と原因、その後の対処方法、保育士さんに相談したときに教えてもらった正しい対処法、熱けいれんと危険な痙攣の違い、など詳しくご紹介します!
Contents
子供のひきつけ対処法は?
まず、ここに書くのは私の体験談であり、その時の実際の症状や周りの方の助言などです。
記事にするに当たって再度確認していますが、私は医療関係者ではありませんし様々な意見や説があるかと思いますので、ひとつの参考として読んで頂ければです。
ひきつけを起こした状態や環境
うちの娘が痙攣を起こしたとき、前夜から熱がありました。
とはいえ、出先だったり上の子もいたりで事情が重なってその日は外に連れ出しました。
季節は春先でしたが割と寒い日で、私は子供を抱っこ紐で前抱っこしていました。結構な厚着をさせて。
今思えば、厚着+抱っこで子供の体を圧迫していたのも関係あるかも知れません。
娘は抱っこされたまま寝ていて、熱もそんなに高くはありませんでした。
が、お昼ご飯でレストラン(暖房が効いていて上着を脱いでもいけるくらいでした)に入ってしばらくして、突然!何かにとり付かれたかのように体を硬直させ白目をむいて「あー!あ、あ、あ、あーっ!!」と悲鳴のような声で叫び出したのです。
ほんとうに驚きました。叫び声を上げたのはその1度だけ(恐らく3秒~5秒くらい)ですが、その後(多分10秒くらい)まるで何も見えないかのような、何か見えてるかのような、目がうつろ。意識は普通ではない感じで視線が定まらず眼球をゆっくり動かしていました。
このとき、このまま意識がなくなるんじゃないかと思った私は咄嗟に大声で娘の名前を呼び、顔や体をポンポン叩いて揺すってしまったんですが、後で聞いた話によると、それはしてはいけないんですって。(無用な刺激を与えてしまって、痙攣が長引く可能性があるから、とのこと。)
突然子供がひきつけを起こしたらどう対処するか
もしお子様が痙攣起こしてしまったら、パニックにならず落ち着いて様子を見て下さい。
周りに危険が無いか見て、(例えばガラス戸など割れ物や倒れると危険な物が近くに無いか、椅子に座ってる状態なら落ちないように、ぶつかる危険のあるものを子供から離す、など)子供の安全を確保して上げてください。
できれば時間を見ておきましょう。たいていの場合、熱性けいれんなら5分以内、長くとも10分以内に治まります。
その後は安静にしてあげてください。
私は出先だったのですが幸い救護室があったので、事情を話してそこの一室(ベッド)に横たわらせてもらいました。
その時、衣服のボタンを外して緩め、コートなど上着は脱がせて上から掛けるようにしました。
頭を触ると熱があるのに手足が恐ろしく冷たかったです。
熱性けいれんが起こる原因は、急激な熱の上昇によって、子供の体が付いていけないからと考えられています。(詳しいことは解明されていないそうです。)
手足がものすごく冷たいのも、手足など体の末端の熱を奪い取っているからで、まだ熱が上がる可能性があるということでしょう。
ひきつけを起こしたら救急車を呼ぶべきかの判断
救急車を呼ぶか、病院に行くか、この判断は迷うところです。
実際、目の当たりにしたら即座に救急車を呼びたくなるでしょう。
うちの場合は救護室に行った時点で痙攣は治まっていましたし、子供の状態も安定してぐっすり寝ていました。
近くの病院リストを見せてもらったのですが、どこも時間外だったことと少し遠かったこともあり、外に連れ出すよりこのまま大人しく寝かせておく方がいいかな、という判断でその時は病院には行きませんでした。
後に保育士さんによると、それは正しい判断だったようです。(この見極めは難しいところですので、私の判断が一概に正しかったとは言えないとは思います。状況により判断されることをおススメします。)
ただやはり、ひきつけを起こしてすぐに救急車を呼んだ場合、救急隊が到着するころには治まってるでしょうし、病院に連れて行っても医師が痙攣の状態を見られるわけではないので、後日精密検査ということが多いようです。(いずれも小児科に相談されることをおすすめします。)
ひきつけが治まったら
ひきつけが5分以内に治まったら、しばらく安静にして様子を見てから落ち着いて判断すると良いでしょう。
長引く場合や、しばらく意識朦朧としている場合などはすぐに病院に向かう方がいいですね。
ひきつけが長いかどうかの目安が、5分~10分と言われることが多いですが、5分でも長いですよね。
うちの場合はほんの数秒でしたが、あれが1分でも続くと落ち着くなんて到底無理で、救急車を呼んでいたと思います。
ひきつけ後に注意すべきこと
そしてより注意が必要なのは、24時間以内にもう一度痙攣を起こした場合。
そしてこういった痙攣を1年に3回以上など、頻繁に起こす場合。
単なる熱性けいれんではなく、何か他の疾患を抱えている可能性もあるので念のため検査した方がいいです。
その他、至急病院へ行った方がいい場合は
- 痙攣が5分以上続くとき
- 体の片側だけなど左右非対称、または一部だけに痙攣がみられるとき
- 短い痙攣であっても、短時間(24時間)に2度以上起きた場合
- 体の一部が麻痺しているようなとき
- 意識もうろうとしたりボーっとした状態が続く場合
- 痙攣後、昏睡状態に陥っていると思われる場合
- けいれん前後に嘔吐した場合
- 熱が無いのに痙攣を起こした場合
- 何らかの処方薬を飲んでいる場合
- 1歳未満の乳児の場合
などが挙げられます。
特に痙攣後の1時間はしっかり観察した方がいいでしょう。
私はそれ以来、子供が熱を出すと、いつまたひきつけ起こすかとものすごく心配でした。
夜はもちろん、昼寝時間など就寝中も含め24時間見ているわけでは無いですしね。
なので、熱が出たときは、できるだけゆったりした服を着せ、暑くなりすぎないよう注意していました。
熱性けいれんとてんかんの違い
単純な熱性けいれんは6歳以下の子供に多く、特に1歳~2歳の時に多くかかります。
熱が無い場合は、てんかんが疑われることもあります。てんかんは殆どが3歳までに初回の痙攣を起こすと言われています。
そしててんかんには、原因が分かるてんかんと、原因不明で起こるてんかんがあるので、初回の痙攣では単なる熱性けいれんかてんかんかの見分けは熱があるかないか、くらいで、素人では判断は難しいです。
ただ、熱性けいれんは殆どの場合、一生に一度だけで再発しないことが多いので、2度3度とかかる場合は単純な熱性けいれんでは無い可能性があります。
とはいえ、痙攣を何度も起こす子は何かの病気かと言えば、必ずしもそうとは限らず、痙攣起こしやすい子っているみたいですね。
私の周りにも2人いて、病院で検査してもらっていましたが、何も問題なく熱による一過性の熱性けいれんだったようです。
小児の熱性けいれん原因は?
前述のように、熱性けいれんのメカニズムははっきりと解明していませんが、子供の脳が未熟(発達段階)であるために起こると考えられています。
脳が発達途中である小さい子供は、熱の刺激や急激な熱の上昇によって脳と体を上手にコントロールできないことがあります。
要は、調整がうまくいかないために混乱して脳が誤った指令を体に送ってしまい、筋肉が硬直して痙攣を起こしてしまうんですね。
また、発熱すると脳の神経細胞が過敏になり興奮しやすくなるという説や、ウィルスが原因という説も考えられています。
遺伝や家族性による痙攣
家系(家族性)によって、痙攣を起こしやすいということもあるようです。
両親や兄弟姉妹が熱性けいれんを起こしやすい場合も、けいれんを起こす可能性が高いです。
ひきつけを起こした場合に後遺症はあるか
単純型熱性けいれんの場合、後遺症が残ることは殆どありません。ただ、やはり複雑型熱性けいれんだった場合、脳の神経が原因のこともあるので後遺症や後に障がいが発生する可能性があります。
子供の熱性痙攣は予防できる?
熱性けいれんの予防は、高熱を出さないに限りますね。なんて言っても難しいですよね。望んで熱を出すわけではないですし。
ただ、日ごろの体調管理や免疫力を高めておくことは大事ですね。
ひきつけの予防方法
痙攣を起こしやすいと分かっている場合は、体熱の上昇を抑える座薬やダイアップ(ジアゼパム)などの予防薬を投与することもあります。
これは掛かりつけの医師と相談して処方してもらうことになりますが、副作用の心配や他の解熱剤との併用などしっかり相談されて下さい。
子供のひきつけ対処法は?小児熱性けいれんの原因や予防方法 まとめ
突然のひきつけ。間近に見ると本当にびっくりすると思います。それに、万が一のことを考えると心配なことでしょう。
ただ、通常の熱性けいれんであれば特に珍しいことではないので、まずは落ち着いて対処してあげて下さいね。
特に初めての場合は
×揺さぶったり、大声で呼びかけたりしない。
○衣服を緩める
○長引くようならすぐに病院へ。
この2点を頭に入れておいて下さい。
昔は子供がひきつけを起こしたら「お箸や指を突っ込んで、子供が舌をかまないようにする」と言われていたようですが、その必要は無いと言うのが近年の通説です。
確かに、痙攣している子の口に何か入れたら、割れた破片が喉に入ったり、指が切れたり、かえって危険ですよね。
まだまだ解明されていないことも多いですが、できるだけ落ち着いて対応してあげられますように。